2010/06/12

シンフォニーホールでゴスペルナイト

その日の夜は「ゴスペルを一度聞いてみたい」と色々探していた所、偶然見つけたBoston POPSの「Gospel night」のチケットを急遽購入し、シンフォニーホールに行ってみる。

「Section: 2B RT」という二階バルコニー席の、一番前の席で一人27ドル。真ん中の一番後ろよりは断然近いのだが、一応サイドの席なので音の問題があるかもしれない。


これが一階の後ろから見たところ。一階は食べ物が注文できるレストラン形式になっており、お酒やおつまみを楽しみながら音楽を聞きましょうという趣旨。これはこれでいいな〜と思った。





我々の席から舞台を見た図。なかなか舞台は近いし、一番前なので見やすい。照明が凝っていてとても美しい。色合いがとても素敵。


座っていたら、途中我々の隣に座って来た若い男性にいきなり「ソフィアの友達か?」と聞かれる。Noと答え、まあ何か友達と待ち合わせなのかなと思っていたら、少しして若者の団体が入って来て一緒に談笑を始めたので、このグループのことかと分かる。アジア人もいたので間違えたのかな?
開演前にはほぼ満員に。オーケストラもコーラスも揃い、いよいよ開演です。


最初はクラシックのみの曲が三曲、その後色々な歌が始まった。途中、スペシャルゲストとして、「American Idol」のシーズン6のファイナリストMelinda Doolittleという女性が登場。勿論全くしらなかったのだが、この人がすごかった!力強い声と声量。さすが黒人だけあってすごいパワフルでリズム感抜群だし、バラードの時は感情がこもっていてとても素晴らしいし、本当に感動した。彼女以外にも色んなソロの人が出て来たが、皆すばらしかった。お客さんのノリも最高で、手拍子あり歓声ありで、最後の方は立ち上がって何度もアンコール。


隣のグループが「ソフィアー!」と言って舞台に向かって手を振っていたので、判明。ソフィアがコーラスで出ていたんだ(笑)。 その友達連中に間違われていたのでした。

アンコールは何度も何度も行われ、最後は少しのバンドだけでずっと演奏が続いた。


とても感銘を受けた素晴らしいコンサートだった。生の黒人さんの声は本当にすごい。どれほど声が出るのだろうか、と思うほど。また、ホールの美しさにも感動した。すごいな〜。

雨の中のプライド・パレード

「ゲイパレードというのが6月上旬にあるはず」という情報をガイドブックで目にしており、そろそろ今日辺りかな~なんて考えていたところ、なんと!朝ダラダラ過ごしていたのが功を奏し、少しだけ見る事ができた!

何やら外がいつも以上に騒がしいので部屋から下を覗いてみると、沿道に人が集まっており、何かを待っている様子。ただ、今にも雨が降り出しそうなあいにくの天気で、それでも皆傘を差しつつ道を見ている。何か始まるよ絶対!とのことで、しばらく覗いていると、明らかに向こうからクラクションを一斉に鳴らすような音が!!よし、下に降りてみましょう。

何やらバイク集団が来ました!警官達も関係ないのに沿道に手を振る(笑)。


わあ、パレード始まった!最初は何のパレードかすらわからなかったけど、どうも色んな団体が参加している。横断幕には「平和、平等、正義」との文字。プライド・パレードと呼ばれるもので、同性愛者やバイセクシャルなどへの差別撤廃と権利を求めるフェスティバルとのことで、各地で行われているものらしい。


学校、会社、何とか協会など色々ある中、確かに明らかにゲイの方々の姿も。我々のアパートの人たちも、家の前で見れるという特権を活かし次々に降りて来られる。ただ、この当たりから雨がかなりひどくなって来て、写真も撮れない状態に。でも楽しいしな~。隣にたっていた上品なおばあさんが「私Kingdomから来たんだけど何これ?こんなの初めてみたわ」と目を白黒させていた(笑)いや、私も日本から来たのでこんなパレード生まれて初めてみました。。。。アメリカってやっぱりすごい国ですね。。。

皆さん、本当に明るい。集まってる観客も今日限りは男女カップルに混じって男同士、女同士のカップルが目立つ。女装の方もちらほら。「私達、結婚して50年です」のおじいさんカップルもおりました。



アメリカはすごい国。これだけの大国を維持するためには、国民の明るい基質と、それをまとめ上げる上層部の政治力など、たくさんの奇跡とも言える要 素が働いてこそ成り立っているんだなと感じさせられる。プラス、この国には良い意味での大らかさと全てを受け入れる許容力の存在が何より大きい。日本とは まったく違うし、その分理解できないことも多いけど、結構愛せるというか、この国はこれがあるからうまく回ってるんだな、と納得がいく。突っ込みどころは満載だけど、やはりすごい国です。
(調べたところによると日本にも過去にこのようなパレードがあったみたいだけど、ここまで認知されてなかったよう。ここまで派手に出来るのはアメリカしかないでしょう、たぶん。)

2010/06/11

女子旅〜ケープコッド・チャタム編〜

午後からどうしようということで、インフォメーションセンターで第一案のチャタムへの行き方を聞いてみる。ハイアニスを含むケープコッドと呼ばれる地域には、幾つか見所があるのだが、どこも車で回るのが推奨されている。公共機関で行ける所は限られていて、その中でチャタムというバスで行ける地域に目を付けていた。そこに「Chatham Bars Inn」という高級ホテルがあると地球の歩き方に載っていたので、そこで優雅にお茶でも…と思い、おばさまにどのバス停が一番最寄りか聞いてみることに。

友人が聞いてくれたところ、帰って来た答えは「そこのホテルはおそろしく高いわよ」という答え。「泊まらないのにお茶だけするの、あなたたち」みたいな、明らかに行く事を反対するお答え。 しかもバスで?車じゃなくて?みたいな。でも親切にもどこかに電話を何本かして色々聞いて下さった結果、まあ遠いけど行けるよ、ということが分かり、恐ろしく大雑把なバス停からホテルへの道を紙に書いてくれる。この地図で分かるのかな〜と不安なまま教えられたバスに乗り込む。

このバス、1時間半も乗っているのに2ドルという安さ。どこまで行っても一律。ボストンのTもそう言えば一律だな。日本みたいに遠くなったら高くする、という考え方は存在しないらしい。 単に面倒だからかもしれないけど。ただ、降りるべきバス停がどこだか分からない(バス停の名前を言わない)ので、運転手さんにこのバス停に着いたら教えて下さいと言っておく。でもなかなかおじさんは言う気配を見せない。忘れてるんじゃないの?と心配になってきていたところ、いつの間にか車内が英語以外の言葉を話す若者たちだらけに。この若者達、不思議なことに明らかに初対面(色んなバス停から乗って来ているから)なのに、皆普通に会話するのだ。なんで同じ言語を話す人だと分かるのかな?それにしてもこちらの人は初対面同士で友達のように会話することにびっくりする。電車でもそう。おばあさんと若者がいきなり普通に話しかけて会話して盛り上がったりしている。車内何人かで盛り上がることもしばしば。英語が話せたら私も混じりたい、、と思うことも良くあるが、なんせ早すぎて会話の内容も何もわかりません。。。

そんな中、突然おばさんに「どこに行くの?」と聞かれる。高級ホテルの名前を告げると、ここにいる彼ら(二人の若者)はそこのホテルの従業員だから彼らに付いていけば良いわよ、と。なんと幸運な!行きます、ついていきます!と一緒に降りる。と、もう一人一緒に降りた男性が。二人の若者は「こっちのこの男性についていきな」と、彼らはどうも別の場所に行くようで、もう一人の男性に先導されて行く事に。


とても美しい小道を三人で歩く。彼はホテルのシェフだった!ホテルについて色々教えてくれながら歩いたが(半分もわからなかったけど…)、これは先導されなかったら絶対にたどり着けなかっただろう!あの地図だけでは絶対に迷っていたはず、、、と考えると超ラッキーでした。最後別れ際、楽しんで行ってねと握手をしてくれた。すかさず一緒に写真撮って下さいとお願いすると快く応じてくれた。人との出会いも旅の思い出の一つ。。。彼は別れたらすぐに足早に駆け足でレストランへ向かった。もしかしたら時間なかったのかなー?申し訳ない。。。遅刻して怒られてませんように!!


ホテルは想像以上に素晴らしい所だった。目の前にはプライベートビーチが広がり、まるで夢のよう。楽園とはこういう所を言うんだろうな。夏はすごい人、だと彼は言っていたが、今はまだ人も少なく、ゆったりとした時間が流れている。



本館の中に入ってみる。写真を撮るのが憚られるほどゴージャス。。こっそりと一枚撮影。お手洗いにはなんとロクシタンのソープとハンドクリームが備え付けてありました。。


建物を出たらすぐに眼下にビーチが広がるような造りになっており、非常に美しい。ゴージャスなんだけど、それが全面に押し出されるというより上品に表現されていて、とても好印象だった。


お茶はやはり予約が必要+やっぱし超高そうということで見学だけにしておいて、メイン通りへランチを食べるため移動する。道すがらのお宅も超ゴージャス。別荘だろう、またしても。芝もお花も美しく手入れされているので、すでに遊びに来てるのかな?



意外なことに、このチャタムの街、メインストリートの雑貨屋さんがかなりレベルが高かった!また女子二人かわいいかわいいと連発しながらお店を覗く。


お腹もぺこぺこなので、適当なお店を探す。そこで見つけたのがこちら。手頃な値段で、多数あるランチメニューから迷いながらもひとつ選択。 シーザーサラダとチキンとクラムチャウダーというメニュー。

これまたものすごい量!写真ではまるで適量かのように見えるが、このポテト、一個がリモコンくらいの大きさです(笑)。隣のかなりのお年のおばあさまお二人もこのメニューを注文し、パクパク食べておられました。。。


その後もチャタムの雑貨屋さん巡りを堪能し、帰りのバスでハイアニスに戻ってくる。それから2時間かけて、まだ明るいうち8時半位に無事ボストンのアパートへ帰宅。いや〜、濃い女子旅でした。それにしても色々な幸運に恵まれ、色んな人に助けられた旅だった。これは女子2人だからこその利点かな?声を掛けられることも多く、バスの中でもどこから来たの?と突然黒人のおばさんに声掛けられたし、チャタムのインフォメーションでバス停を確認した際もおじさんにどこから来たのか聞かれ二人かぶっている帽子を褒められた?し、まあアジア人が歩いてるのが珍しいというのもあるけど、皆さんとても親切な方ばかりで感動。ニューイングランド地方だからこそなのかもしれないけど、品のある町並みと安全な雰囲気、そして人懐っこい人々に好印象しか残らないとても良い旅でした。

女子旅〜ケープコッド・ハイアニス編〜

モーテルからハイアニスの中心部メインストリートまで歩く。今日は昨日とは打って変わって快晴の気持ちの良いお天気!!ブラブラ歩きで見つけた美しいものたち。




ハイアニスで一番有名なのが「ジョン・F・ケネディ博物館」で、その前でちょうど写真を撮っていたところ、「今日フラワーショーがあるから良かったらいらっしゃい」と上品なおばあさまが教えて下さった。今日たまたま開催される、という偶然性にこれは行っとくべきでしょう!と即決。フラワーショーって何だか良くわからないけど花が見れるのは良いこと、9時になったら戻って来よう。


朝食に素敵なカフェを探していたところ、見つけました、素敵カフェ!!


カプチーノとベリースコーンを注文。このスコーンが驚きの美味しさ!スコーンってパサパサだからあまり好んで食べなかったのだが、このスコーンは外はサクサク中はしっとりで、ソフトなクッキーと言った感じ。確かに、アメリカでは結構スコーンがたくさん置いてあって、今まで気にしてなかったけど今回で株が急上昇したのでした。


それにしても素敵な店内。壁の色といい、置かれているインテリアといい、オシャレなことこの上ない。地元民に愛されるカフェのようで、次々とお客が入ってきて皆さん顔見知りなのか一緒にコーヒーを共にしている。こんな暮らし、してみたいなあ。

かなり長居して、気がついたら博物館の開く時間。 いつもは5ドルのところ今日はプラス5ドルの10ドルだけどいい?といわれ、まあ仕方なしと入場。

いや〜、思いのほか堪能!!ケネディのパネルの前に美しいお花たちがドーンと展示してあり、今日ばかりは偉大なケネディも風景と化していました(笑)。 ケネディについて、何も覚えていません。お花の展示はすばらしいものでした。




押し花もあったりして。気に入ったのがテーブルウエアのコーナー。とっても配色が美しい。色の組み合わせ方など、勉強になるな〜と。




生け花のようなものがあったり、すごい大輪のpeony(ぼたん)の色がとても美しかった。この色大好きな色。





素晴らしいフラワーショーでした。ケネディさん、一応最後に一枚だけ写真撮っておきます。一枚だけでスミマセン。